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サイコロ店長のスロ専奮闘記

ホールコンピュータ

今年の夏は平年並みか、若干気温が高くなる可能性があるらしい。そんな時は、冷房がガンガン効いたパチンコ店の低貸コーナーで、マッタリと甘海で時間を潰すと決め込んでいるサイコロ店長です。

暑さのせいではないだろうが、数ヶ月前、朝イチ開店前にホールコンピュータがフリーズするというトラブルに見舞われた。幸いデータは吸い上がったので、大きなトラブルに発展することなく処理を終えた。

何かと誤解を招きやすいホールコンピュータ、通称「ホールコン」。遠隔の装置でもなんでもない、ただのデータ収集用PCだ。

このホールコンピュータという響き。世間からは白眼視されることが多い。もうこれ、業界が存続する限り誤解は解けないものなのだろう。そもそもホールコンで遠隔操作は出来ない。

ホールコンの役割は割と単純だ。一般的に出来ること、されていることを紹介しよう。これで誤解が解けるとは思わないが。

まずは売上の管理。各台間サンドの入金金額や使用金額の把握など。

次にメインとなる遊技台の情報管理。IN枚数とOUT枚数の把握だ。遊技台から送られる信号に基づき、それを集計している。

計数機に流されたメダルのデータも当然把握している。ホールコンの重要な役割のひとつだ。各遊技台のIN/OUTと、実際に計数機に流れた枚数に差異が発生すれば「誤差メダル」となり、立派なトラブルとして成立する。立派ではないか。

貯玉の管理も紐づいている。再プレイ遊技なども、仮の売上として計算される。

となると、会員情報も当然加わる。単独で会員情報の端末を持っている店舗もあるが、最近はその役割もホールコンに一任されているケースが大半を占める。

ここまでは全て入力される情報。各所から吸い上げられるデータまとめ、わかりやすく数字としてディスプレイに表示されるのだ。

最近では遊技台データを公開している店舗も多い。その専用端末用(アプリなど)に、データを提供するために情報の一部を出力する場合もある。これは標準搭載されておらず、オプション機能となる。

ひと言でまとめると、自動で数字が入力される表計算ソフトだ。中身は普通のPCだもん。リアルにWindows7が搭載されている。何も特別なものではないのだ。

「ホルコンが!ホルコンが!」と猿の様に喚き散らす輩もいるが、鼻で笑ってスルーするのが日常だ。

それに触ったことがある多くの人間は、どの様な役割のPCかを理解している。しかし、ネットや噂のみの未熟な情報しか得ていない脆弱な人間程、その未熟さ(責任)を未知なる箱に押し付ける。

この業界に不正を働く者がいることは認めざるを得ない。ひと昔前なんか、脱税で有名な業界だったもんね。

ホールコンピュータは一般人には決して拝むことが出来ない代物。それだけに疑心暗鬼になるのは理解出来る。わかってくれ、理解してくれなんて願いもない。

でもそれでいいのさ。あーだこーだ言いながら遊びに来てくれるんだから。

パチスロパチンコから客足が遠のく理由として、経済環境の変化、機械(スペック)の劣化、趣味の多様化、その他細かい理由が大半を占める。だが、ホールコンピュータが理由で、この遊びから足を洗う人間などいないのだ。
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