TOPへ

サイコロ店長のスロ専奮闘記

自粛

パチンコパチスロ業界の「自粛」という言葉は、世間一般でいうところの「禁止」に相当する。

極端な話、伊勢志摩サミットの入替自粛期間中でも、正式な手続きで申請さえ行えば、周囲を出し抜いて新台導入は可能だったのだ。そんな勇気は微塵もないサイコロ店長です。

新台の供給が再開される伊勢志摩サミット明け。とは言いつつも、目玉とされている機械は思いつかない。唯一、パチスロコードギアス反逆のルルーシュR2がピックアップされてはいるが、導入はするものの半信半疑という店舗も多い。

導入直後の瞬間的な稼働上昇は当然ある。問題なのは、どれだけの数=顧客数が残るかだ。

過去の事例を思い浮かべると、コードギアスというよりも、新基準機そのものに可能性を感じてはいけないのかも知れない。最終的には店舗力なのかな。機械以外のチカラで集客する能力、だよね。

入替自粛の期間、外部企画に頼っていた店舗も多い。ほら、ライター来店とかのヤツね。東京近辺は比較的穏やかだが、地方になればなる程、それに頼るホールも多い。

比較的弱い店舗が、ライターを招致して盛り上げる…というイメージもあるが、実際はその限りでもない。強い店舗や大手でさえも、第三者の企画を利用する。

競合店の集客日に負けたくない日、最高稼働を構築したい日、自店の集客日の認知度向上など、ニーズは様々。私自身も、外部企画を頼りにした経験は何度もある。自力だけでは限界もあるしね。


さて本題。全国的な入替自粛により、外部企画特需の真っ只中のとある日、岡山県の遊技場組合が動いた。理事長名義で、一通の通達が各ホールに拡散されたのだ。最上部にはこう印字されている。

「情報誌(イベント企画)の取材来店の自粛について」

業界にとって、あまり良くない内容というのがタイトルから読み取れる。

ザックリまとめると
・ライター来店がイベントを連想させる
・射幸心を煽る恐れがあるやんか
・いっそ自粛(という名の禁止)せいや


パチンコパチスロライターや、それに類するゲストを招致し、出玉系企画に代用する店舗が多いのだろう。

過去の栄光に縋る著名人より、誌面や動画で活躍しているライター系の方が愛着もわく。身近な存在ってのも、顧客との垣根を低くしている。

岡山県遊技場組合によると、店舗が直接来店(開催)告知を行わなかったとしても(業者が間接的に告知したとしても)、その責任は最終的に店舗側になるという。

今までまかり通っていた言い訳の「店舗は関係ありません、業者が勝手にやったことです」の大義名分は通じなくなったのだ。

本文には「ライター実践企画」とあるが、意味合い的には、取材や撮影、調査の類も含まれる(未確認)。ホールを華やかに飾るコンパニオン達の来店も禁止(確認済)。出玉とは関係ない部分にも影響を与えている。こうなると、概ねの外部発信系企画はNGになる。マッサージ師でも呼ぶか??

本来の姿に戻るといえばそれまでだが、業界全体の流れってモノもあるだけに、マイナスに働くことは避けられない。

詳しく調べていないが、地域によっては当初から同類の処置をとっているところもあるのだろう。今回の通達は、その一部の事例でしかないかも知れない。

入替自粛による外部企画需要が高まったことがキッカケかもしれない。しかし個人的には、一部の「やり過ぎた雑誌」が端を発したことによる自粛と考えている。パチスロ情報誌ではなく「イベント情報誌」に成り下がっているヤツね。

問題は、この事例が岡山県だけに留まるのか、これを契機として他の地域にも同様の規制が侵食してしまうのか、ということ。

私は雑誌側の人間ではないので、直接的な被害はない。だが業界全体からすれば、明らかにマイナス効果だ。

共存共栄という程、大袈裟ではないにしろ、なくては成立しない部分も多い。冒頭の様に、機械で人を呼べない時代なら、なおさらお互いの協力が必要となるのだから。
サイコロ店長TOP
Myページへ追加
TOP
BBS